和の世界 2016年2月10日~8月7日
問い合わせ番号:10010-0000-2101 登録日:2020年12月4日
会期
常設展示室 2016年2月10日(水曜日)~8月7日(日曜日)
[左]水墨画≪舞妓≫1971年 [右]油彩画≪猩々≫1964年
洋画家・宮永岳彦は、煌びやかな衣装をまとった女性を、主に西洋のモデルにより描き、優雅で華麗な世界を創りだしました。
ただ、「油絵には洋画が合う」と感じていた一方で、多彩な画業の中には、伝統的な和の要素をテーマとした作品が多く残されています。
宮永の代表作となる美人画は、西洋風でありながらも、日本独自の文化期を創った鹿鳴館時代の衣装に注目したことや、西洋の古典的な技法に加えて、ぼかしや濃淡など水墨画の素養を活かし、西洋と東洋の絵画技法を融合させることにより円熟味を増し、見事に昇華されていきました。
本展では、“和の味わい”を取り入れた『鹿鳴館』シリーズをはじめ、伝統芸能に着目した『能』シリーズによる油彩画、神社仏閣や和服の女性を描いた観光ポスター、水墨画や筆の効果を活かした童画や挿絵など、日本独特のモチーフを大胆に用い独自の技法により描かれた作品を紹介いたします。
創造された作品の基軸にある、情感あふれる繊細で優美な“和のこころ”を感じていただき、西洋の華麗な世界への憧れを混用させた、宮永岳彦による独特な世界をお楽しみください。
油彩画≪道明寺前乱拍子≫
1965年
油彩画≪高砂≫
1965年
油彩画≪舞踏会への誘い≫
1973年
油彩画≪ROKUMEIKAN 鳳≫
1981年
表紙原画
『オール讀物』新春特大号
1962年,1963年
装幀原画『次郎長三国志』
村上元三 1971年
挿絵原画『家の光』
制作年不明
『ぺんてるくれよん』パッケージ原画
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